17番:オペラ
イル・トロヴァトーレ
2001年1月17日 / 新国立劇場・オペラ劇場 / フィオレンツァ・チェドリンス(レオノーラ)、ダリオ・ボロンテ(マンリーコ)、堀内康雄(ルーナ伯爵、指揮:ダニエル・オーレン

■感想

新国立劇場で現在上演中のオペラ「イル・トロヴァトーレ」を観て(聴いて?)きました。
このオペラ、なにをかくそう翠真さんが「ぜったいトドロキさんにやってほしい役があるぅ」と おっしゃっていた作品だったりします(動機が不純な私・・純粋オペラファンの皆さま許して)。

お話は、15世紀始めのスペイン、伯爵家に仕える女官レオノーラ(ソプラノ)とジプシーの 吟遊詩人(=トロヴァトーレ)のマンリーコ(テノール)の2人の恋を中心に、恋敵の ルーナ伯爵(バリトン)、そしてマンリーコの母親で伯爵家に恨みを持つジプシー女、 アズチェーナ(アルト)の4人で展開します。

ちゃーんと書くと、このページいっぱい使ってしまいそうなので省略しちゃいますが、 ラストシーンだけちょっと紹介・・。
ルーナ伯爵に囚われたマンリーコの命を助けるために、レオノーラは伯爵に身を 委ねると約束する。伯爵は狂喜してマンリーコを助けると言うが、実はレオノーラは すでに毒を飲んでおり、マンリーコの腕の中で息絶える。ルーナ伯爵はマンリーコを 断頭台に送るが、それを見た母アズチェーナは伯爵に、「あれはお前の弟だ・・復讐は 果たされた・・!」と告げる。伯爵が絶望したところで、幕。

・・とまぁ、こんな感じの壮絶なラストシーンです。
で、トドロキさんにやって欲しい役というのはマンリーコ・・・ではなく、ルーナ伯爵なのでした。
レオノーラへの愛は報われず、実は弟であるマンリーコを自らの手にかけてしまう・・という 実は悲劇の男ルーナ伯爵は、このオペラで最も面白い役どころだなぁと感じました。 (この役を色気のあるバリトンの歌手が演じると、とってもとっても素敵になるんだそうです。)

それから、作者ヴェルディがもともと、このオペラのタイトルを「アズチェーナ」にしようと 考えていたくらいの、影の主役のジプシー女、アズチェーナ。 今日はエリザベッタ=フィオリッロという方が演じておられましたが、息子(でも実は仇の伯爵家の 息子)への愛憎をドラマチックに表現されていて、思わずバルコニーから身を乗り出しちゃいました。

私は耳には全く自身がなく、そのくせ視覚的なことには心が狭いため「太った姫君」の存在が 許せません。そんなオペラ音痴なのですが、素敵な歌声を聞いていると、それが許せてくるケースが ある・・ということが今日は少しわかった気がしました。
オペラのお話って非現実的だけど、なかなかドラマチックで面白い。それを最高の音楽と歌で 見せていくという「最高のゼータク」らしいこの世界、もう少し味わってみたら、また何かわかるかな?

■ぷらすあるふぁ

今日も例によって「Z席」を活用したのですが、10分前くらいに渋谷のチケットぴあに行ったら すでに6番目で、あわや買えないか?というところでした(1日7〜8枚しか買えないそうです。その場にいた人情報)。いっしょに並んだのがとても楽しい人たちで、取れるかどうかドキドキしながら盛り上がり、全員チケット確保できたと喜びを分かち合いました。
そこにいたオジサン、朝はラフな格好してたのに、夜はきっちりドレスアップして劇場に来てたのがほほえましかったです。


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