23番:歌舞伎
二十一世紀歌舞伎組公演「彦山権現誓助剣」「団子売」
2001年2月17日 /  グリーンホール相模大野 / 市川笑也、、市川右近、市川段治郎ほか

■感想

二十一世紀歌舞伎組公演「彦山権現誓助剣」「団子売」を観にいって参りました。 (グリーンホール相模大野) この「彦山権現誓助剣」は、昨年末、国立劇場の文楽で上演されていた演目です。 (いちおう、こんな感想かいてます・・)

もともとは文楽用の作品だそうですが、全十一段もあるスケールの大きい作品のため、 文楽・歌舞伎いずれも、そんなに上演されない作品のようなので、短期間に両方を 観ることができたのはとてもラッキーでした(^^)。
今日の演出も、登場人物やエピソードのカットも少なく、比較的原作に忠実なもの だったので、それだけに違いもよくわかって面白かったです。

配役は、武勇すぐれる武家の娘、お園が市川笑也、剣の達人でしかも孝行息子、悪いところ なしの毛谷村六助が市川右近、そして2人の仇の大悪人(でも何故かかっこいい)、京極内匠が 市川段治郎。

やはり人間が演じる方が、当然ながら細かい感情の起伏みたいなものは表現できるので、 力持ちのお園が六助(実は親の決めた許婚)と出会ったとき、すっかりしおらしくなりつつも、 つい石臼持ち上げちゃったり、刺客を簡単になぎ倒しちゃったりするギャップの可笑しさなどは 歌舞伎の方が上ですね。
特に、毛谷村の六助は、人形だとただの二枚目(何と言っても京極内匠と同じ顔)で、 あまり面白くなかったのが、今日は右近さんならではのユーモラスな部分が加わって、ずっと 親しみが持てる六助さんでした。
逆に、怪奇物的な雰囲気の濃い「瓢箪棚」の場面は、文楽の方がオドロオドロしい雰囲気が 出ていたなあと思ったり・・。 同じ作品でも、色々と違いが発見できて、面白かったです。

江戸時代、文楽の方が発達したのが先だったそうで、その後歌舞伎が盛んになってくるにつれ 文楽作品を歌舞伎に移し替えたりすることも行われたそうですが、これってどういう時代背景が あったんでしょうね? (どなたか詳しい方いらっしゃったら教えてください)

もう一つの演目「団子売」は、15分間の短い舞踊で、杵造(段治郎)とお臼(市川笑野)の 団子売の夫婦が「今日もうまくお団子ができて良かったね〜」と喜び合うという、明るく 他愛もないストーリー。 (それにしても、杵造とお臼って・・すごいわかりやすいネーミングだ(^^;)
市川段治郎さんって、これまで濃い役(京極内匠とか、鳴神とか・・)か三枚目(沙悟浄・・) しか観たことなくて、さわやか系二枚目を見たのはこれが初めてだったのですが、 宝塚の男役さんみたいでステキでしたわ(^^)。

■ぷらすあるふぁ

私事ですが、今日は久々にお着物で観劇してみました・・。 久々だったので、忘れていたことも多く、前の日から練習したりして大変でした。 でもやっぱり「今日は着物で行くんだぁ」と思っただけで朝から気分も違うし、劇場でも 快い緊張感があって、いつも以上に楽しい観劇となりました。
この楽しさと帯の結び方を忘れないうちに、また着物で劇場に出かけようっと・・。 皆さんも如何ですか?


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