■感想 念願の コクーン歌舞伎「三人吉三」の初日を観てました・・。 「コクーン歌舞伎」とは、渋谷の「シアターコクーン」という、どっちかというと 現代劇をやる芝居小屋で歌舞伎をやっちゃおうという、中村勘九郎さんたちがここ
数年間続けている新たな試み。 開演前のロビーには、舞台衣装の着物を来て、なぜか犬を連れた役者さんたちが何人か。 (・・しかし、お芝居観た後でこれを思い出すに、なんだか素直に「お遊び」と思えない・・。「犬」はこのお話のキーワードではあるけれど、決して良いキーワードではないから・・)
本日のチケットは最もリーズナブルなB席。通常の舞台だと、いわゆる「コクーンシート」と呼ばれる部分で、とにかく身を乗り出さないと舞台が見えない。かなり苦しい姿勢なので、「うわ、こりゃ面白くなかったら絶対あきらめて、素直に椅子にもたれて寝るなぁ」と懸念しておりましたが・・。
「三人吉三」って、私も名前だけは聞いたことがあって、どちらかというと能天気な世話物をイメージしていたんですが(他にそんな人いませんか?)、実際は全然違うお話。 とにかく、パズルを解いていくようなストーリー展開で、途中、身の毛もよだつような恐ろしい場面があるかと思いきや、悲劇的で壮絶なラストシーンでは心が浄化されるかのように胸を打たれ、息つく暇もないといった感じでした。 この、今の世の中にも通じるドロドロとした不条理の世界が、シアターコクーンという、やや無機質な空間となんとも言えずマッチしているような・・ でも一方で、客席は昔の歌舞伎小屋のよう。前方は座布団が敷かれ、座布団席と椅子席の間に通路があって、そこを花道のように役者が行き来するという作りになっており、時には座布団席の人の間も役者が通るので、思わず食べかけのお弁当をどけたりする一幕もみられました。 現代にも通じる、昔ながらのお芝居を、現代的な芝居小屋の、昔ながらの雰囲気の客席で観たということです。 えもいえぬミスマッチな3時間でした。 ■ぷらすあるふぁ 後日、追加したい
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