37番:ミュージカル
エリザベート
2001年8月4日 / 梅田コマ劇場 / 一路真輝、内野聖陽、鈴木綜馬、高嶋政宏ほか

■感想

梅田コマ劇場「エリザベート」4日夜の部を観てきました。

ご多分に漏れず、私も「雪組以上のエリザベートはありえないわっ」という 心の狭い人間だった(だから、帝劇のエリザベートも1回しか観てなかった) ・・のですが、こちらの掲示板でのお話を聞いていて、どーしても内野トートが 観たくなったのでした。

そんな軽い気持ちで観に行った4日の舞台でしたが、思った以上にすばらしかった!
改めてこの作品の良さを実感するとともに、上演を重ねる中で、舞台としても、 以前帝劇で観たときよりも、はるかに成熟しているのを感じました。

で、ウッチートートはやはりかっこいいですねぇ! その色気と哀愁漂う姿に、思わず何度もオペラグラスを向けてしまいました。 (こういう言い方もナンですが、初めて、「あー、轟さんのトートも観てみたいかも」 と、思ってしまいました。)

また今回自分でも一番驚いたのが、今までこの作品を観てきた中で、これほど エリザベートという女性の行き様に共感したことはなかったということです。
フランツとの偽りの愛、子育て、強い皇后であること・・これら全てにむなしさを 感じ、「命の炎を何で燃やせばいいのか」とさまよえるシシィの魂・・ 溢れる生命力と、研ぎ澄まされすぎた感性の両方を持ち合わせ、ガンバッては 傷ついていく彼女にとって、本当の安らぎはやはり「死」しかなかったのかも しれません。

鈴木綜馬さんのフランツ。若い時代の透明感のあるテノールから、年をとるにつれて 声質を変えていっていたのがすごい。
ところで、フランツって、本当にエリザベートを愛していたといえないのではないか? 彼もまた、「皇帝の義務」に縛られ、エリザベートをその枠に押し込めようとした、 彼女の孤独な内面を決してわかろうとしなかった・・。 これまでの「いい人」「愛が報われない可哀想な男」自分の中のそんなイメージが 少し変わった今回の観劇でもありました。
(やっぱり舞台は生物・・同じ作品でも観る回によって感じ方も変わるのが面白いです)

客席は、初日近いこともあってか、はじめはどちらかというと硬い雰囲気で拍手も パラパラ、「やはり初めてご覧になる方が多いのかな」と思っていたのですが、 「私だけに」「ミルク」あたりから次第に客席全体から感嘆の拍手が沸き起こるように なってきました。 2幕最初のkitschでは「おおきに〜」なんていう高嶋ルキーニのアドリブもあり 大きな手拍子が。
また、幕が降りた後もスタンディングオペレーションとなり、すごい盛り上がりでした。
初日近くでこれだから、これからどうなっちゃうんだろう?という感じです。

■ぷらすあるふぁ

「梅田コマ劇場」での初観劇。
たぶん地元関西の方はあまり意識してらっしゃらないのではないかと思いますが ちょっとカルチャーショックだった光景を2つ。

○のぼり
劇場前の通りには「エリザベート」「梅田コマ劇場」という文字がかかれた 「のぼり」が・・・。

○幕間のアナウンス
幕間に、浜村淳氏(この人関西の方にはおなじみ?)による今後上演予定の作品の 紹介アナウンスがずっと流れてました。関西弁イントネーションによる「王様と私」は、 かなり新鮮な響きがしました・・


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