41番:歌舞伎
九月花形歌舞伎(夜の部)
2001年9月21日 / 新橋演舞場 / 市川団十郎、市川新之助、尾上菊之助、尾上辰之助ほか

■感想

新橋演舞場の「九月花形歌舞伎」を観てまいりました。(最近、歌舞伎づいてます)

何と言っても、3幕目の「彦一ばなし」で、志村けん風のお殿様を演じる 市川新之助が、衝撃のおかしさ!!
真っ白塗りに、眉をうんと下げたメイクのとぼけたお殿様ぶりは、あの二枚目ぶりからは なかなか想像できません。 「名君の誉れ高い殿様(←大いなる勘違い)としては、民衆のすることは何でも見にゃあ〜」と、 彦一の「かっぱ釣り(←実はウソ、そんなことできるわけない)」を一目見ようとしつこく付きまとい、 挙句の果てには彦一たちといっしょに川に落ちてしまいます。
その後のマジメな水泳ぶりがまたオカシイ!! で、とうとうかっぱは釣られませんでした。ほっ・・・・・(←個人的喜び)

ちなみに、1幕目は「築山殿始末」、2幕目は「鏡獅子」でした。 「築山殿始末」は、かの徳川家康がまだ弱小大名だったころ、妻の築山殿(今川義元の娘)の 裏切りによって、息子の信康も信長から同罪に問われ、切腹をさせざるをえない・・という お話。(確か昔、大河ドラマでもやっていたような。覚えてらっしゃいます?)
この話では新之助くん、悲劇の武将、信康を演じているのに・・・。 この一幕目とのギャップのおかげで、「彦一ばなし」でのお殿様でおかしさ倍増でした。

2幕目の「鏡獅子」は、有名な演目ですが、これまた若手の菊之助が、可憐な娘と勇壮な 獅子を見事に踊り分けていました。 あれは女性にはできない、歌舞伎ならではの醍醐味ですね。
余談ですが、菊之助パパの尾上菊五郎さんって、その昔「雪之丞変化」のときに雪組さんを 指導してたんですよねーー。懐かしいーーーー。

一口に歌舞伎といっても歴史物のお芝居、舞踊、そして民話まで実に幅広い題材を取り上げて いることを実感。なかなか先入観だけで捉えられない世界だなと思いました。
・・そして、久々に笑った笑った〜!! 屈託のない笑いって、やっぱりいいなぁと思えた観劇でありました(^^)。

■ぷらすあるふぁ

この「彦一ばなし」は熊本県の民話だそうなので、彦一(辰之助)は熊本弁だし、 新之助の殿様も、熊本の殿様ということになります。 そのあたりも、このお話によけいに親近感を抱いた理由だったりします(^^;)。 轟サンに方言指導して欲しいわー。


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