番:ストレートプレイ
クローズ・ユア・アイズ
2000年11月29日 /  サンシャイン劇場  / 演劇集団キャラメルボックス:岡田達也ほか

■感想

キャラメルボックスの「クローズ・ユア・アイズ」観にいきました。

・・なぜ観にいったかというと、キャラメルボックスって名前だけしか知らなかったので 一度観てみようって思ったから。
お話は、関東大震災の直後の時代、洋行帰りの男性が、日本に着く間際の船で肺炎で 死んでしまう・・・はずだったのが、何故か、肉体は死んでも魂が離れない・・という 状態になってしまう。つまり、体は死体なのに心は宿っていて、一見生きているのと 変わらない状態、とはいえ死体はだんだん腐敗していくので、その状態は約3日間しか 続けられない。・・さてその間、彼は何をするでしょう?? というお話。

こうして書くと、なんかありがちなテーマといえばそうなんですが、ノーマルにホロリと させられる舞台で、最後は涙がこぼれました。 「恋人に遭いにいく」「大切な家族といっしょに過ごす」といったことに主人公が 時間を費やす中で、何故か登場する作家の芥川龍之介が、やはり自分の命がそう長くないことを 知り、自分の「創作活動」の完成に全てを費やそうとする姿が心に焼きつきました。
(あとでプログラムを読んだのですが、芥川龍之介は、演出の成井豊さんが最も敬愛する 作家なんだそうです・・なるほど)

もし「あと3日しか生きられない・・」となったら??? 私は少なくとも、カフェの掲示板で「あと3日なんで後をよろしく、よろしく、よろしく〜」とか 連呼してそうな気がします(^^;)。

舞台食わずぎらいの彼氏に困っている人がもしいらっしゃったら、まずはクリスマスあたりに いっしょに観にいってみるのにオススメといった感じでしょうか。 (それでOKなら、次は宝塚にも誘ってみましょう)
こないだ観た「劇団☆新感線」とは対照的な、ノーブル・オーソドックスさのあるおしゃれな感じの舞台でした。
(ただし最初の場面の踊りはいまいちだった。「もっと背筋のばせっ!」「手を伸ばしてキメろっ」とか内心叫んじゃった。←これはダンス&宝塚病ですな)

*この作品、「カラー割引」という面白い当日券販売システムをやってます。 ダブルキャストの面子によって「REDチーム」と「GREENチーム」があるのですが、 その公演のチームカラーの服を身につけて当日券を買ったら300円割引になるらしい。 今日はREDの日だったので、赤いコートやセーター、マフラーの人が目につきました。

■ぷらすあるふぁ

というわけで、観劇当日は「フツーに感動」して帰ってきたのだが、翌日、キャラメルボックス関連のサイトを 見て、がぜんこの劇団が好きになっちゃった。

劇団公式ページ
http://www.caramelbox.com/

もなかなかの充実ぶりだけど、それよりもっとおすすめなのは、この劇団のプロデュースを手がける加藤氏の私設ページ
http://www.katoh-masafumi.com/

もぉ、ユーザの視点にたった芝居作りをしていこうというにおいが、WEBサイトからもぷんぷん感じられて、いっきに ファンになっちゃった。できるだけたくさんの「普通のお客さん」を、普通に楽しませるってスタンスがすごく感じられる(・・それがともすれば、商業主義といった批判にもつながるのかもしれないけど) この劇団の魅力って、芝居の中身もさることながら、こうした周辺の仕掛けにあるのかもしれない。

特に、加藤氏自らが語る「演劇の謎」コーナーは面白い。「なんで招待席なんつーものがあるの?」とかいう 誰しも一度は思う疑問に率直に応えるコーナー。

「人を信じて損することを恐れるより、信じて得する方が楽しいよ」
このスタンスには私も賛成です!! WEBサイトもそうだと思うから。


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